まず先にあげた等式はどうやら1954年にEichlerが論文"Quaternäre quadratische Formen und die Riemannsche Vermutung fÜr die Kongruenzzetafunktion"
(Springer)で発表したようです。(論文にアクセスできないので確認できませんが、明示的には書かれていないという趣旨の記述も見かけました)
The Arithmetic of Elliptic Curves. by Tate, John T.の§10によると,
実際は, Eichlerは有限個を除く素数について示し、その後Igusaによって全ての素数について示されたようです。
そもそも, 楕円曲線にモジュラー形式が対応するという趣旨の、モジュラー性定理(谷山-志村(-ヴェイユ)予想)は, 様々な分野の言葉によって記述され,
示されたのはガロア表現の対応のようです.
この辺りの話についてはA First Course in Modular Forms. by F.Diamond and J.Shurmanに詳しく書かれているようです。
この本では、タイトルの通り、モジュラー形式の基礎から書かれています。
序文では, 二次曲線における類似が書かれていて面白いと思いました。(ヘッケ作用素に対応するものが構成されている)